頓原ラムネ温泉

島根県の飯石郡飯南町頓原の町外れに「頓原ラムネ温泉」があります。 

明治時代には「塩ヶ口温泉」という湯治場と、炭酸泉を利用した瓶詰め工場があり、その炭酸泉をそのまま引き継いでいるそうです。





鉱泉水に1400ppmの炭酸ガスと、炭酸水素イオン1240ppmを含んでいます。

二酸化炭素泉は炭酸ガスが皮下の血行を高めるために、低温でも入浴後ポカポカ温かくなります。

一方、炭酸水素塩泉は、入浴後さわやかな「冷の湯」となっていて、二酸化炭素泉とはまったく反する性格を持っています。

頓原ラムネ温泉は、二酸化炭素泉と炭酸水素塩泉の相反する性質を高濃度に併せ持つ、日本でも珍しい温泉。


明治14年には、ドイツで開かれた、万国博覧会にこの水を出品したところ、「世界稀有の銀泉なり」と賞賛されたそうです。





源泉は手を入れると、泡が沢山付着するそうですが、温泉はヒートポンプで加熱されていますので、泡付はありませんでした。

非加熱の源泉に入ってみたいですね。


加熱前の炭酸を、休憩所で飲むことができます。





床暖房の休憩室に、無料のお茶やお水もあり、シャンプーやボディーソープも備えてあります。


「塩ヶ口温泉」は明治時代大繁盛だったそうですが、大正末期の不況時代に経営不振で廃業したそうです。 

この頓原ラムネ温泉は廃業にならないよう、長くあり続けてほしいですね。


営業時間午前10時〜午後8時
定休日毎月第1・第3木曜日

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